【ゼロから始めるDTMの道】その⑦音圧アップのカギは「コンプレッサー」にあり!

こんにちは、KN-5です。
2018年最初の【ゼロから始めるDTMの道】です。


今回はDTMを始めると必ず立ちはだかるであろう壁「音圧アップ」について、そのカギとなる「コンプレッサー」を紹介します。

そもそもコンプレッサーって何?

コンプレッサーはVSTエフェクト(プラグインエフェクト)の一種で、「音を圧縮して音圧を上げる役割」と「音色に変化を付ける役割」を持っています。

なんで音を圧縮=音圧が上がるになるの?

音を圧縮すると音圧が上がる仕組みは「音の波形は平らではなく不規則なギザギザ」「音割れしない音量の上限は常に一定」という2点が大きく関係しています。

まず音の波形というのは下記の図の様に不規則なギザギザとなっています。

そして音割れしない音量の上限も決まっており、下記の図の様に音割れを防ぐためには一番飛び出ている部分に合わせて音量を上げなくてはいけません。
しかし、ただ音量を上げただけでは図を見て分かる通り余白部分が多くなりこの部分は無駄になってしまいます。

その際に活躍するのが「コンプレッサー」で、まず下記の図の様に飛び出し過ぎている部分をコンプレッサーを使って圧縮します。

そして圧縮された分だけ更に音を持ち上げると、下記の図の様に余白部分が少なくなり音の密度(音圧)を上げる事が出来るのです。

コンプレッサーのパラメータ

音圧アップの仕組みは分かっても、そう簡単に出来ないのがコンプレッサーの難しい所です。
コンプレッサーは主に下記6つのパラメータを動かして設定していきます。

①スレッショルド(インプット)
コンプレッサーの掛かり始めと切れる時の音量を設定する値です。
例えば-5dBと設定した場合は-5dBを上回った段階でコンプレッサーが掛かり、下回った段階で切れる様になります。

②レシオ
コンプレッサーが掛かる際の圧縮率を設定する値です。
5:1(1/5)の様に比率で表し、原音の最大値から設定した比率分だけ圧縮されます。
例えば「原音の最大-4dB」・「スレッショルド-10dB」・「レシオ2:1」だった場合は、原音の最大値とスレッショルド値の差が-6dBとなる為、その1/2である-3dB分が圧縮される事になります。

レシオは「低い・高い」と表現され、比率が小さい場合(2:1など)は低い、比率が大きい場合(40:1など)は高いと言われます。
レシオが低いと音の抜けが良くなりキレイな、逆に高いと音の抜けが悪くなり荒々しい音色になります。

③ゲイン
圧縮された状態でどれだけ音を持ち上げるかを設定する値です。
コンプレッサーで音を圧縮すると当然音量は小さくなります。
その際にゲインを上げると圧縮された状態で音量の底上げを図る事が可能です。

④ニー
スレッショルド値を超えて圧縮が始まる際の形を設定する値です。
大きく「ハードニー」と「ソフトニー」の2種類に分けられ、ハードは鋭く急激に、ソフトは丸く滑らかにコンプレッサーが掛かる様になります。
なお、ソフトによってはニーの設定が出来ない物もあります。

⑤アタックタイム
スレッショルド値を超えてレシオで設定した圧縮率に至るまでの時間を設定する値です。
アタックタイムを小さく(早く)するとアタック音が小さくなり、大きく(遅く)するとアタック音が目立つ様になります。

⑥リリースタイム
スレッショルド値を下回ってからコンプレッサーが切れるまでの時間を設定する値です。
リリースタイムが小さい(早い)と急に音量が上がり、大きい(遅い)と必要以上に圧縮されてしまいます。

曲や音色によって設定値は異なり、「こうするのが正解」という物は無い為、音を聞きながらコレと思った値を探しましょう。
まぁそれがコンプレッサーを活用する難しさの理由でもありますが・・・


コンプレッサーは基本どのDAWにも付属として入っていますが、単体で購入する事も可能ですので、用途に合わせて探してみて下さい。

それでは、またいずれ!


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